2016年03月08日
〈事務局日記〉0276:アサギマダラの幼虫を福津市で初確認
写真@:キジョランの葉の裏で見つかったアサギマダラの幼虫
=福津市本木の「ほたるの里」で、2016年3月8日午前10時15分撮影
アサギマダラの越冬幼虫を福津市で初確認
「ほたるの里」の杉林などでキジョランの葉裏に
福津市本木の「ほたるの里」(本木川自然公園)で、2千Kmもの海を渡る蝶≠ニして知られるアサギマダラの幼虫=写真@=がつる性の植物・キジョラン(ガガイモ科)の葉の裏にいるのを3月7日、「津屋崎千軒 海とまちなみの会」の女性会員が見つけ、同会員ら6人が8日現地調査した結果、市内で初めて確認された越冬中の幼虫5匹の大きさを記録しました。
幼虫を見つけたのは、植物に詳しい「宗像植物友の会」員でもある藤井えり子、久保田由美子両会員。7日午前、「ほたるの里」の保安林の杉林の中などで約20匹の幼虫が、キジョランの葉の裏にいるのに気づいたという。
「ほたるの里」から約8Km北西の「津屋崎浜」では、「海とまちなみの会」会員が2015年は5月11日に1匹が初飛来して以来ほぼ毎日、6月11日まで1〜12匹の飛来を確認。しかし、渡りの季節外れの時季の同年7月18日から22日までに1〜4匹の飛来が観察されており、福津市内で産卵、孵化して成長した可能性があるとの研究家の指摘を受け、食草で産卵場所にも使われるキジョランの自生地が近くにないか、フィ−ルド調査を続けていました。
この日は、気温20度Cと暖かく、風もない絶好の調査日和。会員らは「ほたるの里」の杉林=写真A=の中や谷川沿いの草地を約1時間見て回り、幼虫を次々と発見しました。謎の多い蝶・アサギマダラがどこから来て、どこへ渡っていくのか、幼虫が蛹、羽化していくまで観察を続け、個体にマーキングして放蝶し、本格的な渡りのルート調査をしたいと計画しています。
写真A:幼虫が次々に見つかった杉林
=福津市の「ほたるの里」で、8日午前10時45分撮影
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