〈活動記録〉0751:藍染め手拭い掲示
写真@:掲示された貝をデザインした珍しい藍染め手拭い(左からウラシマガイ、ヒオウギガイ、アオイガイのデザイン)
=福津市津屋崎3丁目18−16の観光ガイド拠点事務所・「貝寄せ館」で撮影
貝をデザインした珍しい藍染め手拭い3点を掲示
福津市津屋崎の観光ガイド拠点事務所・「貝寄せ館」
「津屋崎千軒 海とまちなみの会」は11月11日、福津市津屋崎3丁目の観光ガイド拠点事務所・「貝寄せ館」に津屋崎産の貝をデザインした珍しい藍染め手拭い3点(ウラシマガイ、ヒオウギガイ、アオイガイのデザイン)を掲示しました=写真@=。
この藍染め手拭いは、福津市津屋崎4丁目の「津屋崎千軒民俗館『藍の家』(旧上妻家住宅。国登録有形文化財)保存運動に団結した住民たちの志と津屋崎の歴史、文化、自然を今に伝える作品です。平成5年(1993年)、染物紺屋だった旧上妻家住宅(木造瓦葺き2階建て)が壊されそうになり、当時の津屋崎町に寄贈し『藍の家』として残そうと保存運動を展開した住民団体・「津屋崎町街並み保存協議会」が活動資金を得るため、同協議会事務局長の柴田治さん(平成14年他界)がNo.1アオイガイ、No.2ヒオウギガイ、No.3 ウラシマガイ、No.4テングニシと卵(ウミホオズキ)など数種の貝をデザインし、藍染め業者に『藍の家』貝シリ−ズとして平成6年(1994年)に手拭い(長さ約82a、幅約35a)の製作を注文して販売しました。治さんの妻富美子さん(『藍の家』保存会前代表)によると、手元には1枚も残っていないという。
淡いベージュ色をした卵型の巻貝・ウラシマガイの藍染め手拭い=写真A=は、福津市津屋崎3丁目の主婦吉村ノブエさんが提供。白い貝殻にオレンジ色の長方形の斑点が付いた図柄で、表、裏、真上から描いた三つの貝殻が藍色の地に浮かぶデザインです。タオルの一番下に「津屋崎町街並み保存協議会」の白抜き文字が染め込まれています。館内には、湯浅美子・「海とまちなみの会」会員が津屋崎浜で採集したウラシマガイが展示されており、藍染め手拭いと見比べて下さい。
写真A:ウラシマガイの藍染め手拭い
ヒオウギガイ=写真B=とアオイガイ=写真C=の藍染め手拭いは「貝寄せ館」隣に住む「海とまちなみの会」会員の占部登久子さんが各1枚を購入、保存していたのを同館に提供いただきました。ヒオウギガイの藍染め手拭いは藍色が濃く、白い3個の貝が紺碧の海に浮かんでいるようなデザインです。
写真B:ヒオウギガイの藍染め手拭い
写真C:アオイガイの藍染め手拭い