2021年12月22日

〈事務局日記〉0384:2021年を振り返って

〈事務局日記〉0384:@2110201128竹中和久会員から貝の説明を聞く児童8470.JPG
写真@:展示されている貝殻の説明を熱心に聞く津屋崎小2年5組児童たち
=「貝寄せ館」で、2021年10月20日午前11時25分撮影

〜「海とまちなみの会」2021年を振り返って〜

福津市立津屋崎小の地域学習に2年続けて協力しました
“絶景の道”フットパス2021開催でお礼の声届く

 「津屋崎千軒 海とまちなみの会」は12月19日、福津市複合文化センター「カメリアホール・中研修室」で例会を開きました。2021年の本会活動では、10月5日と20日=写真@=、福津市立津屋崎小学校からの依頼で2年5組児童34人の地域学習「わたしの町発見」の施設訪問に協力、津屋崎の歴史、文化、自然が分かる本会の観光ガイド拠点事務所・「貝寄せ館」(福津市津屋崎三丁目)を役員4人がボランティアでガイドしました。児童たちには、会員が「津屋崎浜」で採取した貝殻をおみやげに一つずつプレゼントし、喜んでもらえました。津屋崎小では2020年も1月に5年2組での塩作り体験授業、9月と10月に2年生の地域学習に初めて協力しました。

 福津市複合文化センター「カメリアステージ」と10月31日には、宮地浜「夕陽風景時計」設置7周年&「カメリアステージ」開館4周年記念、“絶景の道”と宮地浜「夕陽風景時計」・松原を巡るフットパス2021=写真A=を開催。福岡、宗像、古賀、福津4市から参加の男女20人が、午前9時に同市宮司3丁目の旅館「大阪屋」で手指消毒、検温を終え、密を避けて1・2班別に出発、同市津屋崎1の「カメリアステージ」まで約3`を会員4人のガイドで約2時間歩き、秋の津屋崎里歩きを五感で満喫しました。

 福岡市から参加されたご夫婦から「まち歩きの距離は丁度、良かった。まちの未来への情熱を感じる活動だと思います。史跡だけでなく、植物の説明をしてくださる方もいらっしゃって、とても興味深かったです。アサギマダラの話が一番、興味深いものでした」とお礼のメールをいただきました。

〈事務局日記〉0384:A2110310908優光の道を見る参加者たち8518.JPG
写真A:光の道≠フ夕陽絶景地を見下ろす「フットパス2021」参加の人たち
    =福津市・「宮地嶽神社」参道石段最上部で、10月31日午前9時5分撮影

「津屋崎千軒 海とまちなみの会」会報ニュース
『はちがめ通信20号』を発行しました

 10月24日付で、会報ニュース『はちがめ通信20号』(A3判カラー、表裏2面印刷)300部を発行しました。

〈事務局日記〉0384:Bスキャン「はちがめ通信20号」1面.JPG
写真B:会報ニュース『はちがめ通信20号』の1面

 『はちがめ通信20号』1面=写真B=のトップ記事には、令和3年(2021年)がご遷座八百年の節目となった津屋崎の氏神・波折神社(福津市津屋崎4丁目)で、「海とまちなみの会」が10月15日に開催した、ご遷座八百年記念「第18回<津屋崎千軒>ふるさと塾」波折神社の歴史と奉納絵馬を学ぶを掲載。本会員や福津郷土史会員など21人が参加、午前10時から正午まで講師の大賀康子会員(福津郷土史会会長)から本殿や境内社の歴史を学び、拝殿に掲示の奉納絵馬の解説に耳を傾けた模様を紹介しています。

 『はちがめ通信20号』2面=写真C=は、福岡県内有数の海浜植物・スナビキソウ群生地の福津市津屋崎1丁目の「津屋崎浜」と東隣の同市宮司浜4丁目の「宮地浜」で、「海とまちなみの会」が “海を渡る蝶”で知られるアサギマダラの渡りのルートを解明しようと、2016年から市民と続けてきたスナビキソウの花の密を吸いに舞い降りるアサギマダラのマーキング(標識)調査を特集。2021年5月11日にマークしたアサギマダラが15日に約16km北東の同県遠賀郡岡垣町吉木浜で写真撮影され、日本の新たな北上ルートが初めて分かりました。この標識個体は、福津市津屋崎1丁目の主婦宗俊頼子さんが宮地浜で5月11日、2021年春北上のアサギマダラとして18番目にマーキングした雄でした。「海とまちなみの会」が、この標識情報を全国のアサギマダラ移動情報のネットワークにアップしたところ、埼玉県の井上浩さんからネットに藤井香織さん(北九州市)が岡垣町吉木浜で撮影した羽を広げた標識個体の写真がアップされていると、本会事務局に知らせていただきました。

 これまで福津市津屋崎地区(旧宗像郡津屋崎町の「津屋崎浜」、「宮地浜」)でマークしたアサギマダラの北上による撮影の確認例はありませんでした。津屋崎地区への北上個体の確認例では2013年6月3日、宗俊頼子さんが「津屋崎浜」で再捕獲した雌に標識があり、長崎県新上五島町の野下広人さんが五島列島上五島(中通島)の林道でマークした個体が、東北東に154kmを23日間で移動したことが分かっています。今回の岡垣町吉木浜での北上個体雄の撮影記録は、長崎県・五島列島から福岡県の福津市津屋崎地区―岡垣町吉木浜を経て本州方面へつながる北上ルートが確認される可能性があるのでは、との期待もあることを紹介しています。

〈事務局日記〉0384:Cスキャン「はちがめ通信20号」2面.JPG
写真C:会報ニュース『はちがめ通信20号』2面

 西鉄宮地岳線津屋崎―新宮駅間廃線1か月前の平成19年(2007年)2月、鉄路を失って経済地盤沈下が懸念される津屋崎地区の町興しボランティア団体として発足した本会活動の原点を踏まえ、2022年も地域の宝を見詰め直して後世に伝える活動を継続できるよう、津屋崎千軒ふるさと塾開催や地域浮揚につなげるイベント企画に取り組みたいと願っています。今年1年間、多くの方々にご支援いただき、感謝申し上げます。皆様、どうぞよいお年をお迎えください。
posted by ケント at 08:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 事務局日記

2021年12月05日

{活動記録〉0723:宮地浜「夕陽風景時計」12月定期清掃

〈活動記録〉0723:@2112050857版面を拭う志垣幸枝会員・宮地浜「夕陽風景時計」12月定期清掃8614.JPG
写真@:宮地浜「夕陽風景時計」の定期清掃作業
=福津市宮司浜4丁目で、2021年12月5日撮影

人気スポット・宮地浜「夕陽風景時計」の12月清掃作業
光の道$竚iの「宮地嶽神社」参道石段突き当りの海辺で

 「津屋崎千軒 海とまちなみの会」は12月5日午前、福津市宮司浜4丁目の宮地浜「夕陽風景時計」(幅1.1m、奥行き70cm、高さ90 cm)の版面の汚れを落とし、据え付け台前の浜砂を除くなど定期清掃作業を行いました=写真@=。「夕陽風景時計」をより多くの方が訪ねやすくなるよう、一日も早い新型コロナウイルス感染の終息を!

 宮地浜「夕陽風景時計」は、本会が福津市制施行10周年記念事業として平成26年(2014年)7月6日、市民ら約2百人から寄せられた募金約40万円で宮地浜に設置。2月23日ごろと10月18日ごろ年に二度だけ、夕陽が参道を黄金色に照らしながら玄界灘に浮かぶ「相島」(福岡県新宮町)の背後に沈む絶景・光の道≠ェ楽しめる「宮地嶽神社」参道石段最上部から、真っすぐ1.4`先の海辺にあります。扇形に描いたステンレス製の時計版の縦軸に日没時刻、横軸に方位と水平線に見える島影の約150度の「パノラマ風景」が刻まれており、横八文字形の「夕陽ループ曲線」をたどれば、一年間を通じて夕陽が沈む方向と時刻が分かります。

 光の道$竚iは、平成28年(2016年)2月に人気アイドルグループ「嵐」(2020年末で活動休止)のJALの国内旅行企画CMで、テレビ放映され、全国的に知られる夕陽絶景が楽しめる人気スポットに。宮地浜「夕陽風景時計」も、NHK総合テレビで同年12月2日に「夕日の町に新名所」として福岡県内で放送され、同月28日の「NHKニュース おはよう日本」で「人気! 夕日が見える新名所」として全国放送されて有名になりました。「海とまちなみの会」では、夕陽の絶景が楽しめる人気スポットとして貴重な時計を守っていきたいと、毎月保守点検を兼ねた清掃作業を行っています。
posted by ケント at 12:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 活動記録